「ツヤツヤ・ピカピカな愛車が好き!」なあなたに是非、知ってもらいたい車のワックスに関する記事です。
初めて車にワックスをかける方、もうちょっと車へのワックスがけについて詳しく知りたい方も参考になるよう情報を載せました。
車用ワックスの効果、ワックスの選び方、ワックスがけのコツとワックスとコーティングの違いについてポイントをまぜながらご紹介しています。
目次
1.カーワックスの効果について
※コラム:ワックスは逆効果?
2.カーワックスの種類と選び方
・ワックスをかける準備
・ワックスの選び方 - ワックスの種類
・ワックスの選び方 - 車体の色
3.仕上がりが違う!カーワックスのかけ方
・スポンジにワックスをつける
・塗る範囲を区切る
・ワックスがけは「タテタテ」「ヨコヨコ」で!
※コラム:円を描いてワックスを塗るのはダメ?
・ワックスの拭き取り&仕上げ
※コラム:余分な部分にワックスをつけない!
※コラム:天気は曇りがいい??
4.ワックスvsコーティング
※コラム:コーティングの上にワックス??
1. カーワックスの 効果について
そもそも・・・カーワックスとは?
車用のワックスとはなんのために塗るか。
ズバリ!それは・・・「塗装の保護とツヤだし」・・・です。
あなたが愛車の塗装をキープして、ツヤのあるボディが好きなら、「車のワックスがけ」をオススメします!
ワックスの中でもツヤだし効果が高いのは成分に天然原料の「カルナバ蝋」を使った商品。
カルナバ蝋とは・・・
主にブラジル原産でブラジルロウヤシの葉からとれる蝋。光沢は深みがあるが、非常に堅く扱いづらいのが難点。そのため、カーワックスとしては他の石油系溶剤や他の蝋と混ぜて塗りやすくして使われることが多い。 また、天然原料で人体や環境にやさしいといえるのが特徴のため、カーワックス以外にも化粧品や食品添加物としても利用されている。
そんなカルナバは空気に触れると硬化し、薄い犠牲皮膜となるため、水や汚れから塗装面を保護し、ツヤが増すためカーワックスの原料として使われていて、人気のある成分。
れは商品を選ぶ際のヒントになるかもしれない。
カルナバ蝋 原料の状態は上のようなチップ状
※コラム:ワックスは逆効果??
ワックスの主成分が油脂のため、洗車をすることでワックス皮膜が落ち油膜や水垢になって逆効果・・・といわれることがあります。
実際のところ、正しくワックスがけができれば、ワックス皮膜は薄くできるため、油膜や水垢になることはあまりないと言えます。
洗車の仕上げにワックスがけをする方が大半だと思うので、洗車をするときにしっかりと古い皮膜を落とすようにすると、ワックスのかけ直しもきっちりとできて油膜や水垢になることはほとんどなくなるはずです。
正しくワックスがけができれば、逆効果にはならないと思います。
商品は正しく扱いましょう!
2. 車用ワックスの選び方
・ワックスをかける準備
まずは洗車です!
前回塗った均一でなくなったワックス皮膜や汚れをキレイに落とすことがワックスをキレイにかけるための大前提。
きっちり下地をつくってからワックスは塗るのが鉄則。
洗車についてはコチラの記事を参照
洗車が済んだら、ワックスがけをする前に準備しておきたいものは以下です。
・ワックス
・スポンジ
・クロス
あとはワックスをかける時に服が汚れないように「エプロン」や「ゴム手袋」を用意しておくと便利です。
また、ワックスがけをする際はボディに傷がつかないようにアクセサリー類を外してから車に触ることが大事。
・ワックスの選び方 - ワックスの種類
ここでワックスの選び方について説明します。
ワックスを選ぶ際に大切なポイントは以下の2つです。
・ワックスの種類(ワックスの状態)
・車体の色(ボディーカラー)
まず、ワックスの種類について説明します。
ワックスの種類は3つあり「固形」「半練り」「液体」の3つに大きく分けられます。
それぞれの物質の状態に由来する特徴は以下を参照ください。
【種類別の特徴】
固形 | 半練り | 液体 | |
ツヤ・光沢 | ☆☆☆ | ☆☆ | ☆ |
クリーナー効果(研磨) | ※1 | ☆☆ | ☆☆☆ |
施工の簡単さ | ☆ | ☆☆ | ☆☆☆ |
※1:固形ワックスに研磨剤は入っていません
固形ワックスは「塗装面の保護」「ツヤだし」が目的のためにつくられています。
そのため、しっかりと洗車してキレイにしてから使用する必要があり、時間と手間はかかりますが「極上のツヤ」を楽しめます。
半練りワックスは固形ワックスのツヤも楽しめつつ、コンパウンド入りで汚れもおとしつつ塗ることができるため、作業性と仕上がりのバランスに優れています。
液体ワックスはワックスをふきつけて拭けば、汚れ落としもできツヤもでるといった作業性に優れている点とクリーナー効果が高い点が優れています。
ただし、最近は上記の物質の状態に関係ない特徴や機能性を持った商品も多く出ているため、自分の好みに合った商品を選ぶことが大切です。
例えば、ウエットティッシュタイプの拭くだけワックスもあります。
これは施工の簡単さは拭くだけなので優れていますが、仕上がりに関してはそれなりです。
是非、自分の愛車にあったワックスを選んで使ってください。
・ワックスの選び方 - 車体の色
ワックスを選ぶうえでもう1つ大切な要素・・・それは車体の色です!
お気づきだと思いますが、色によって「キズが目立ちやすい」「汚れやすい」「メタリック・パール効果」といった特徴があるため、そのボディ色の特徴にあったワックスを選ぶ必要があります。
キズ | 汚れ | |
濃色(黒等) | 目立つ | 目立ちにくい※1 |
淡色(白等) | 目立ちにくい | 目立つ |
※1:水垢は目立ちます
そのため、基本的には
「濃色・メタリック」には汚れ落としの機能があるコンパウンド(研磨剤)が入っていないもの、もしくは、入っていても少量のものを選ぶのがオススメ
反対に「淡色」には汚れを落とすことが重要なので、コンパウンド入りにすることがオススメ
最近は全色塗装対応やもっと細かく色指定のある商品もあるので、自分のボディカラーにあった商品を選ぶことが大切。
最悪、「濃色・メタリック用」のワックスで「淡色」にワックスがけをすることもできます!
ただし、反対の「淡色用」で黒や濃色にワックスをかけるとキズが目立ってしまいますので、絶対にやめてください。
また、新車の場合も同様にコンパウンド入の淡色用を使用するほど頑固な汚れが付着していない場合が多いので、商品を選ぶ際には気をつけたいポイントです。
準備が整ったら、次はいよいよ「ワックスの塗り方」です。
3.仕上がりが違う!カーワックスのかけ方
ここではワックスがけにコツが必要な「固形タイプ」のワックスを例に塗り方について説明します。
①スポンジにワックスをつける
スポンジを水につけて良く絞ってから、ワックス容器の中で軽く1~2回転させるとまんべんなくワックスがスポンジにつきます。
水がスポンジにワックスをなじませやすくし、まんべんなく塗りやすくします。
ここでスポンジに均一にワックスをつけることがムラなくワックスをかける際のポイントになるので、注意してください。
②塗る範囲を区切る
ワックスがけをする際は40-50cm四方に区切ってから塗ると塗り残しや乾き過ぎを防ぎ、仕上がりがさらにキレイになる。
③ワックスがけは「タテタテ」「ヨコヨコ」で!
ワックスを塗る際は必ず「一定方向」で塗るのが鉄則!
基本は「タテ」方向です。
まずは縦方向に薄くまんべんなくワックスを塗り、次は重ねるように「ヨコ」方向に塗ります。
車のサイドにあるドア等のパーツに関しては「上から下」にまずは塗り、「ヨコ」に重ねる塗りが鉄則です。
重ね塗りすることで極端にワックスが薄くなり、カスれてしまうこともなくなります!
反対のワックスの塗りすぎはこの後の拭きとり作業を困難にしますので、「うすく・まんべんなく」がポイントです。
※コラム:円を描いてぬるのはダメ??
よく、ワックスの塗り方として円を描くようにクルクルと塗っているのを想像されることがありますが、塗り方は「直線でタテタテ→ヨコヨコ」です。
円を描くと力が一定に入らず、ムラになってしまうのでオススメできません。
④ワックスの拭き取り&仕上げ
ワックスが少し乾いてきたら(白くなる)拭き取ります。拭き取りの際は拭き取りクロス(ウエス)でワックスを均一に塗り伸ばすように拭くと仕上がりがキレイです。
さらに鏡面仕上げ用や超極細繊維のクロスで仕上げるとツヤと光沢が増します!
極上のツヤを楽しいたい方は是非、この2度拭きの工程をお試しください!
※余分な部分にワックスをつけない!
ガラス・未塗装バンパー・エンブレムなど凸凹した面にワックスがつかないよう注意してください。もし、ついてしまった場合はしっかりとワックスを落としてください。
ガラスはギラつきと油膜の原因になるのでガラスクリーナーなければ食器用の中性洗剤でしっかり洗い流すことが大切。
エンブレムも白くなってしまいますので拭き取り用のクロスと竹串の先端に柔らかい布を巻いてから使用して、
細かい部分をしっかり落とす。
これであなたの愛車も「ツヤツヤ・ピカピカ」の仕上がりになります!
※コラム:天気は曇りがいい??
ワックスに適した気候は・・・
ズバリ!曇りの日です!
理由は晴れているとボディが熱くなりワックスがすぐに乾き、焼き付いてしまうからです。
また、できるだけ日陰を選び、風の強い日や直射日光を避けることも大切です。
4.ワックスvsコーティング
最近は新車購入時にコーティングのオプションをつけて購入される方や自宅でできるコーティング剤も市販され「コーティング」が身近なものになりつつあります。
ここではワックスとコーティングの違いについて説明しています。
塗装の保護といえば昔からあるのが「ワックス」で、おおよそここ10年程度で広がってきたのがコーティングです。
ワックスもコーティングもそれぞれ、様々な機能がプラスされた商品(サービス)があります。そのため、細かく見ていくとワックスとコーティングの違いがほとんどなくなってきているのが現状です。
ただ、それぞれの商品の基本の特徴についてメリットとデメリットを下記にまとめました。
ツヤ | 持続性 | 手入れ | 価格 | |
ワックス | 深いツヤと光沢 | 約1か月 | 手間がかかる | 安価 |
コーティング | 人工的な光沢 | 3か月以上~ | 簡単 | 高価 |
基本的には
ワックス:深いツヤや光沢
コーティング:持続性と機能性
のどちらが好みにかによるかと思います。
様々な機能(親水性、撥水性、1年保証)に特化した商品もありますので、何を求めているか?によるところも大きいと思います。
※コラム:コーティングの上にワックス??
コーティングの上にワックスを重ねると効果が倍増するか?
その質問の答えはNOです。
コーティングもワックスも重ねたことにより効果があがることはありません。むしろ、有害な場合が多いです。
理由はコーティングもワックスも劣化や酸化するからです。最終的は剥がれ落ちたり、傷ついたりするもののため、表面にミクロの凸凹がある上に重ねることでさらに光の反射を悪くし、ツヤも光沢もでず、ギラついて見えてしまいます。
そのため、コーティングとワックスの重ね塗りはオススメできません。
このように「ツヤツヤ」「ピカピカ」の質感が好みの方には少々、手間がかかっても「ワックス」を使うことをオススメ!
今は様々な商品が売られているので、是非、自分の好みに合った商品を見つけてください。