この記事の目次
「愛車をツヤのある状態に保ちたい」「ワックスをかけてもムラになってしまう」という方に向けて、車のワックスがけの基本をまとめました。
この記事では、カーワックスの効果、ワックスの選び方、ムラなく仕上げるための4つのコツ、ワックスとコーティングの違いを順にご紹介します。はじめてワックスをかける方も、もう少し詳しく知りたい方も参考にしてください。
この記事の要点
- ワックスの役割は「塗装の保護」と「ツヤ出し」。かける前に洗車で古い皮膜や汚れを落とすのが前提です。
- ワックスは「種類(固形・半練り・液体)」と「ボディカラー」で選びます。濃色車はコンパウンド(研磨剤)なし、または少量のものが基本です。
- ムラなく仕上げるコツは、スポンジに均一につける、40〜50cm四方に区切る、タテ→ヨコの一定方向で薄く塗る、少し乾いたら拭き取って仕上げる、の4つです。
カーワックスの効果
車用のワックスを塗る目的は、「塗装の保護」と「ツヤ出し」です。愛車の塗装をきれいに保ち、ツヤのあるボディを楽しみたい方には、ワックスがけをおすすめします。
ワックスの中でもツヤ出しの効果が高いのは、天然原料の「カルナバ蝋」を使った商品です。
カルナバ蝋とは
主にブラジル原産のブラジルロウヤシの葉から採れる蝋です。深みのある光沢が得られる一方、非常に硬く扱いづらいため、カーワックスでは石油系溶剤やほかの蝋と混ぜて塗りやすくして使われることが多くあります。カーワックス以外にも、化粧品や食品添加物などに利用されています。
カルナバ蝋は空気に触れると硬化して薄い犠牲皮膜となり、水や汚れから塗装面を守りながらツヤを高めます。ツヤを重視する方は、カルナバ蝋が使われているかどうかを商品選びのヒントにしてみてください。

ワックスは逆効果になる?
ワックスの主成分は油脂のため、洗車でワックス皮膜が落ちて油膜や水垢になり逆効果になる、といわれることがあります。
実際には、正しくワックスがけをすれば皮膜は薄く仕上がるため、油膜や水垢になることはあまりありません。洗車の際に古い皮膜をしっかり落としてからかけ直すようにすれば、油膜や水垢の心配はほとんどなくなります。商品の使い方を守って、正しく施工しましょう。
ワックスの選び方
まずは洗車で下地を整える
ワックスをきれいにかけるための大前提は、洗車です。前回塗ったワックスの不均一になった皮膜や汚れをきれいに落とし、下地を整えてからワックスを塗りましょう。洗車の手順は手洗い洗車のやり方でご紹介しています。
洗車が済んだら、次のものを準備します。
- ワックス
- スポンジ
- クロス
- エプロン・ゴム手袋(服や手の汚れ防止に便利です)
ボディにキズをつけないよう、アクセサリー類を外してから車に触れることも大切です。
ワックスの種類で選ぶ
ワックスを選ぶ際に大切なポイントは、「ワックスの種類(状態)」と「ボディカラー」の2つです。まず、ワックスの種類は大きく「固形」「半練り」「液体」の3つに分けられ、それぞれ次のような特徴があります。
| 項目 | 固形 | 半練り | 液体 |
|---|---|---|---|
| ツヤ・光沢 | ☆☆☆ | ☆☆ | ☆ |
| クリーナー効果(研磨) | ※ | ☆☆ | ☆☆☆ |
| 施工の簡単さ | ☆ | ☆☆ | ☆☆☆ |
※固形ワックスには研磨剤は入っていません。
- 固形ワックス:塗装面の保護とツヤ出しを目的としたタイプです。しっかり洗車してから使う必要があり、時間と手間はかかりますが、深いツヤを楽しめます。
- 半練りワックス:コンパウンド入りで汚れを落としながら塗れるため、固形に近いツヤと作業性のバランスに優れています。
- 液体ワックス:吹き付けて拭くだけで汚れ落としとツヤ出しができ、作業性とクリーナー効果に優れています。
最近は、この分類にあてはまらない特徴や機能を持った商品も多くあります。たとえばウェットシートタイプの「拭くだけワックス」は施工がとても簡単な一方、仕上がりはほどほどです。ご自身の好みや愛車に合った商品を選びましょう。
ボディカラーで選ぶ
もう1つ大切なのが、ボディカラーです。色によって「キズが目立ちやすい」「汚れが目立ちやすい」といった違いがあるため、ボディカラーの特徴に合ったワックスを選ぶ必要があります。
| ボディカラー | キズ | 汚れ |
|---|---|---|
| 濃色(黒など) | 目立つ | 目立ちにくい(水垢は目立つ) |
| 淡色(白など) | 目立ちにくい | 目立つ |
基本的には、濃色・メタリックの車にはコンパウンド(研磨剤)が入っていないもの、または少量のものを、淡色の車には汚れ落としを重視してコンパウンド入りのものを選ぶのがおすすめです。
濃色・メタリック用のワックスは淡色の車にも使えますが、反対に淡色用のワックスを黒などの濃色の車に使うとキズが目立ってしまうため避けてください。新車の場合も、コンパウンド入りのワックスが必要なほど頑固な汚れはついていないことが多いため、商品選びの際にご注意ください。
全塗装色に対応した商品や、色ごとに細かく対応した商品もあります。たとえば水なし洗車&ワックス剤 FW1は研磨剤不使用で、全塗装色に対応しています(黒・紺のソリッドカラーの場合は、目立たない場所で試してからお使いください)。
ムラなく仕上げるワックスがけ4つのコツ
ここでは、塗り方にコツが必要な固形タイプのワックスを例にご説明します。
コツ1:スポンジに均一にワックスをつける
スポンジを水につけてよく絞り、ワックス容器の中で軽く1〜2回転させると、スポンジにまんべんなくワックスがつきます。水分がワックスをスポンジになじませ、均一に塗りやすくしてくれます。スポンジに均一にワックスをつけることが、ムラなく仕上げるための第一歩です。
コツ2:塗る範囲を40〜50cm四方に区切る
40〜50cm四方ずつ区切って塗ると、塗り残しや乾き過ぎを防げて、よりきれいに仕上がります。
コツ3:「タテ→ヨコ」の一定方向で薄く塗る
ワックスは一定方向に塗るのが基本です。まずタテ方向に薄くまんべんなく塗り、次に重ねるようにヨコ方向に塗ります。ドアなど車の側面のパーツは、まず上から下へ塗り、ヨコ方向に重ねて塗ります。
重ね塗りをすることで、ワックスが極端に薄くなってかすれるのを防げます。反対に塗りすぎると拭き取りが難しくなるため、「薄く・まんべんなく」を心がけましょう。
円を描くように塗るのはNG
ワックスは円を描くようにくるくると塗るイメージがあるかもしれませんが、円を描くと力が一定にかからず、ムラの原因になります。直線で「タテ→ヨコ」と塗りましょう。
コツ4:少し乾いたら拭き取り、2度拭きで仕上げる
ワックスが少し乾いて白っぽくなってきたら拭き取ります。拭き取りクロスでワックスを均一に塗り伸ばすように拭くと、きれいに仕上がります。さらに鏡面仕上げ用や超極細繊維のクロスで2度拭きすると、ツヤと光沢が増します。
ガラスやエンブレムにワックスをつけない
ガラス、未塗装のバンパー、エンブレムなどの凹凸のある部分には、ワックスがつかないように注意してください。ついてしまった場合は、しっかり落としましょう。
- ガラス:ギラつきや油膜の原因になります。ガラスクリーナー、なければ食器用の中性洗剤でしっかり洗い流しましょう。
- エンブレム:白く残ってしまいます。拭き取り用のクロスや、竹串の先に柔らかい布を巻いたもので、細かい部分までしっかり落としましょう。
FW1・専用トリガー・マイクロファイバークロスがそろったベーシックセットもご用意しています。
作業は曇りの日・日陰で
ワックスがけに適しているのは曇りの日です。晴れているとボディが熱くなり、ワックスがすぐに乾いて焼き付いてしまうためです。できるだけ日陰を選び、風の強い日や直射日光は避けましょう。
ワックスとコーティングの違い
新車購入時のオプションや、自宅で使える市販のコーティング剤が増え、コーティングは身近なものになりつつあります。ワックスもコーティングも、さまざまな機能を加えた商品があり、細かく見ると違いは小さくなってきていますが、基本的な特徴は次のとおりです。
| 種類 | ツヤ | 持続性 | 手入れ | 価格帯 |
|---|---|---|---|---|
| ワックス | 深いツヤと光沢 | 約1か月 | 手間がかかる | 比較的安価 |
| コーティング | 人工的な光沢 | 3か月以上 | 簡単 | 比較的高価 |
深いツヤや光沢を求めるならワックス、持続性や機能性を求めるならコーティングが向いています。親水性・撥水性など特定の機能に特化した商品もあるため、何を重視するかで選びましょう。
コーティングの上にワックスは重ねない
コーティングの上にワックスを重ねても、効果が高まることはありません。むしろ逆効果になる場合が多いです。コーティングもワックスも時間とともに劣化・酸化し、表面に細かな凹凸ができます。その上に重ねると光の反射が悪くなり、ツヤが出ずにギラついて見えてしまいます。コーティングとワックスの重ね塗りはおすすめできません。なお、FW1もガラスコーティング施工車への使用は避けていただくようご案内しています。
まとめ
ワックスがけは、洗車で下地を整え、ボディカラーに合ったワックスを選び、「均一につける・区切る・タテ→ヨコで薄く塗る・少し乾いたら拭き取る」の4つのコツを押さえることで、ムラなくきれいに仕上がります。少し手間はかかりますが、ツヤのある仕上がりが好きな方はぜひお試しください。


